基本の「き」知って得するトールペイントの基本

トールペイント専門店ピコット【基本のき・知って得するトールペイントの基本】

トールペイント専門店ピコットが、トールペイントに必要な基本の基本を詳しく解説しています。
【基礎知識】布へのペイントについて

傘やバッグ、エプロンなどの布素材は、日常に使う事もできて人気の素材です。またタペストリーなども木とはまた違う柔らかな素材感があってステキです。そんな布素材に描く場合のコツや注意点をいくつかまとめてみました。

下絵を写す時のコツと注意点

弾力のある布地に、チャコペーパーと下絵のトレーシングペーパーを重ねて、転写しようとしても、なかなか力が入らず描きにくいのですが、下絵のトレーシングペーパーの上に透明セロファン(OPPフィルム)などを一枚重ねると、力が入りやすく転写が楽になります。

また、布の下に、ニットストッパーを下敷きに使用すると布地が動かず、便利です。
重ねる順番は下図を参考にしてください。

ニットストッパーの使い方

絵具を使って描く時のコツと注意点

布地用の溶剤を使用する場合は、アクリル絵具と一定の割合で混ぜて使用します。
溶剤を使用しすぎると布が硬くなるので注意しましょう。下記の表を参考にしてください。

ソーソフトやペベオの布用絵具には溶剤が入っています。これらを使用すると仕上がりがソフトになります。
ソーソフトは、アイロン仕上げも不要です。ペベオはアイロン処理を行ってください。

布目がとても細かく、かつ洗濯しないものにペイントする場合は、布用メディウムを使用せず、普段使用しているアクリル絵具のみで描き、アイロンなしで仕上げることがあります。

 

商品写真 商品名 使用方法 アイロン処理
ジョソーニャ※
テキスタイルメディウム
2oz.【JO-3605】
8oz.【JO-3705】
アクリル絵具と
メディウムを
1:1で混合
必要
ファブリック※
ペイントメディウム
【DAS-10】
アクリル絵具と
メディウムを
1:1〜2:1で混合
ソーソフト 絵具をそのまま使用 不要
ペベオ 絵具をそのまま使用 必要

※テキスタイルメディウムとファブリックペイントメディウムは、主に乾燥方法に差があります。テキスタイルメディウムはドライヤーなどを使用して短い時間で乾燥さすことができますが、ファブリックペイントメディウムは24時間の自然乾燥が必要です。詳しくは使用する商品の説明をご確認ください。

傘に描く時のコツと注意点

傘は内面と共に外面にも描く事ができますが、骨の部分はどうしても絵具が剥がれやすいので、気になる方は避けたデザインを選びましょう。


「お気に入りの花たち」掲載作品

仕上げの方法はいくつかあるので、好みによって選んでください。
<1>絵具の部分にのみ薄くサテンニスを塗る。
<2>マットスプレーをかける。
<3>市販の防水スプレー(油性でないもの)をかける
などです。

傘を畳んだ時に、絵具同士くっつくのが気になる場合は、市販のベビーパウダーを手に付け、絵の部分を軽くなぜると、くっつきにくくなります。
ただし、黒地の傘に使用する場合は、絵を描いた部分以外にベビーパウダーが付かないように注意してください。

濃い色の布に描く時のコツと注意点

絵具には透明色と不透明色があり、透明色は重なった時に下の色が透け、不透明色は透けません。
特に濃い色の布に描く場合は、不透明色を使用すると布地の色が透けず、はっきりとした色が出せます。また、白い布に描く場合でも、絵具の重なり部分が気になる場合は、不透明絵具を使用する事で色の重なりを避けることができます。
ペベオセタカラーは透明色、不透明色はっきりと分類されていますので、使用しやすく便利です。

通常のアクリル絵具にメディウムを混ぜて布に使用する場合は、ベースコートとして、セラムコートライトアイボリー【2401】などを最初に塗ってから、描くと思いの色を出す事ができます。

| 2013.07.24 Wednesday| このページのURL |
【基礎知識】スケルトン素材について

半透明の透け感や、奥行きの感のある絵が描けるとして人気の高いスケルトン(アクリル板)素材ですが、取扱い方がよく分からないという声もよく聞きます。
そこで、今回は、スケルトン(アクリル板)素材の下準備から仕上げ、取り扱う上での注意点などを取り上げました。

楽しみ方はいろいろ

スケルトン(アクリル板)素材はその半透明性を活かして色々な楽しみ方があります。

両面から描くことで、立体感や遠近感を出す事ができます。
裏から描いたものは遠くにあるように見えます。

R01-2931「3Dのおもいで畑」

また、描いた絵の裏に色画用紙や布を取り付けて。
背景の色や素材ごとの違った雰囲気を楽しめます。

R03-1371「花色、優しく」

作品の裏からライトを当てるとステキなインテリアになりますね。

R01-2932「3Dの四季」

では、実際の下準備からみていきましょう。

シーラーなどの下準備は必要ありません

現行のWith製スケルトン(アクリル板)素材は、両面をサンディングした状態で販売していますので、そのままでも絵具が乗り、描くことができます。

ですので、基本的にシーラーなどの下準備は必要ありません。
もし、描き心地が悪いと感じて、シーラーを塗る場合は軽く一度塗りだけにしておきましょう。
シーラーを塗ってしまうと、素材が本来持っている半透明性が失われ透明に近くなり、塗り重ねれば重ねるほど、透明になっていきます


※分かりやすくするため、黒い色画用紙の上に置いています。

描く順番に気をつけて!

次に下絵を写す時や、描く時の注意点です。
下の図の通り、裏から転写紙やシャープペンシルで転写した線は、裏から絵具を塗り重ねると、消えずに表から見えてしまう場合があるので注意します。

転写紙やグラファイトペーパーは新品ではなく、使い古したものなどを使用して、なるだけ転写線を薄く描くようにしましょう。


※裏から描いた線とその上から塗った絵具をアクリル板の表面から見たところ

また、裏から描く場合は絵具の塗り重ねる順序にも気を付けます。
一番手前に見えるものを一番最初に描き、一番奥に見えるものを最後に描きます。

スケルトン(アクリル板)部分の取扱いは油分に注意!

ハンドクリームや、塗り薬を使用した手で触ると、アクリル板に指跡の残る場合があります。
また油性ペン、油性インク、耐水性ペンなども掬拮嫦紊垢襪伴茲譴覆い里巴躇佞必要です。
万一、付着した場合は#800のサンドペーパーでサンディングして落としてください。
サンディングする際の注意点は下記「その他の注意」を参照してください。

仕上げのニスは用途に応じて

室内に飾る目的だけであれば仕上げのニスは特に必要ありませんが、表と裏の両面から描く場合や、日常で使うもの(スプーンケースなど)、持ち運んだり、手が頻繁触れたりする場合は、絵具が剥がれないようにニスを塗りましょう。

その際はマットニスを1回塗るか、マットスプレーを1〜2回使用する程度にしてください。ニスも重ねたり、グロス(ツヤあり)ニスを使用すると半透明ではなくなります。

その他の注意

まれに、アクリル板の表面が、半透明なところと、透明なところとムラになっている場合がありますが、その際は#800のサンドペーパーで力を入れ過ぎないよう、縦、横に軽くサンディングすると整った感じになります。


※ムラになっているアクリル板(分かりやすいよう黒色画用紙の上に置いてあります)

その時は必ず、縦、横にサンディングしてください。円やカーブを描いてサンディングすると、その軌跡が残ります。


※円やカーブを描いてサンディングしたもの

サンディングした粉は取り除きますが、この時、タッククロスは使用しないでください。粘着材がアクリル板に付着して取れなくなる場合があります。

| 2013.06.24 Monday| このページのURL |